夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「鈴木組だ。また動いている。事は知ってると思うが。この間、奈香瀬組にこんなのが届いた。」
成さんはそう言って一枚の紙を私たちに見せる。
鈴木組か。
私はやっぱりな。と思いながらその紙を見る。
「……、」
『 奈香瀬組へ
今俺たちは闇討ちをしている。
ま、知ってるか。
現段階では族をやっている。
けどな、そのうち組にも回ろうと思う。
奈香瀬組だけにな。
覚悟しときな?
みずな、誠。
鈴木組』
それを読んだ途端、誠に聞きたいことができた。
「誠」
「ん?」
「誠のトコに、鈴木は来たか?」
「……あぁ。学校の帰り道にな。」
「……ッチ」
あいつ、誠まで殺す気か?
「どういうことだ?」
成さんが私たちに問う。