夜ー闇に隠された瞳の奥ー
『キャァァァァァァ』
おー、騒いでる。
「今日何かあったか?」
なにもないのにこの女か?
「あー、うるさいうるさい。なんなの!?」
龍太も知らないのか。
みんな知らなそうな顔。
私は近くの席の子に聞く。
「ねぇ、なんでこんなに女がいんの?」
「えっ、えっと多分今日が学校開放日だから……」
「うわっ!なか入ってきたぞ!」
「龍太うるさいよ」
「だってぇ〜!」
私はこの子に話聞いてんのに。
龍太が私の肩をガタガタ揺らす。