夜ー闇に隠された瞳の奥ー




「不細工」


あ、つい口から出ちゃった。


「不細工じゃないもん」


うわ、ナルシストか。


「ナルシストじゃないもん」


うわ、エスパーか。


「エスパーじゃない…って全部口からでてるよ!みずなのばかぁぁぁぁぁ!」





あ、本当?ごめんよ、龍太。




「……………てかさ、龍太勉強しないとやばくない?」




治矢がむくりと起き上がって言う。




「うっ」



「確かに、また留年は流石に困りますよね。俺たち最近出席はいいので後は成績ですよ」



直気がパソコンを閉じて言う。



「うっ」




「アホが」



私は龍太を見下すようにして言う。




「みずなのばかぁぁぁぁぁ!しね!」




え、なんか私だけ対応違くね?





「うるせぇ………」


俺様夏様総長様は不機嫌。




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