夜ー闇に隠された瞳の奥ー





ーーーー

『お帰りなさい!若頭!お嬢!』

本家に着いた。

なんか、一回成さんに顔を見せてから家に案内するらしい。

家になかなか行かせてもらえない。


ーーコンコン、

「成さん、誠とみずなです。只今戻りました。」

誠がそう言うと、中から「はいれ」という声がした。


てか、理事長と組長。

掛け持ちとか大変だな。



「失礼します」

「失礼します」

誠に続けて入る。


流は外で待ってる。


「お帰り、2人とも。みずな、学校はどうだった?」

成さんは優しく笑う。

「はい、案外いいものですね、」

私は自慢じゃないが5歳で海外の大学を卒業している。

だから、今まで学校に行ったことも少なく、今日から初めて学校に正式に通う、ということなのだ。



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