夜ー闇に隠された瞳の奥ー
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「帰るぞ」
「ん。じゃあな。また明日」
放課後、誠が私のクラスに来た。
私は夜のみんなに手を振ると教室をでた。
「ばいばーい!」
「…また明日」
「さようなら」
「…」
夏、相変わらず無愛想。
「…メール。」
廊下を誠と二人で歩いてる時、誠がつぶやいた。
「あー、メール?あれね。昼休みに鈴木ツバサに会ったの。それで私が夜の仲間って知ってたみたいで。
私に抗争をしようって言ってきたの。」
誠は「なんでおめぇに?」という目で見てくる。
「知らねぇけど。なんかあいつは私が総長より強いから。とかなんとか言ってたな」
「……そうか」
誠はそう言ってバイクの鍵をだした。