夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「…ふぁ」
眠い。
私はゆっくりと眠りに落ちていった。
ーーーーーーーーーー
「…ずな、みずな起きろ!」
…………誰?
「起きろって!」
………龍太?
私はゆっくり目を開ける。
「起きた!」
…龍太だ。
私はむくりと起き上がる。
「やっと起きたよ!」
「寝すぎですね」
「……睡眠って幸せだよね」
っ……痛い。
カラコンしたまま寝たからいてねぇな。
てか、私どんだけ寝てたんだ?
「今何時」
「放課後だ」
夏が答える。
放課後……
「……誠」
怒ってそうだな。
私は立ち上がる。
「誠さんなら帰ったぞ」
………は?
帰った?
帰ったの?誠。
「なんかみずな寝てるーって言ったらじゃあいい。って言って帰った」
龍太がそう言ってお菓子を食べる。
帰りやがった。
ブー、ブー、ブー、
携帯がなる。
私か?
私は携帯を取り出す。
「私だ」
メールだ。
メールを見ると、誠だった。
『帰る。帰りは組みのやつに連絡しろ。流あたりに連絡すればすぐに来る』
あの野郎。