夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「みんな、夜の先代の名前と顔、覚えてるか?」
私はみんなの顔を見ていう。
夜の先代………
「もちろん!」
「忘れるわけないです」
「うん、覚えてる」
「あたりめぇだ」
みんなはそう答えた。
………よかった。
まぁ、覚えてるのが当然だよな。
「それがどうした」
夏はそう言って眉間にしわを寄せる。
「うんうん、菜月-Naunki-さんがみずなとなんの関係があるっていうの?」
龍太がそう言って棒つきキャンデーを出して舐める。
「…あぁ。」
「そういえば菜月さん、…奈香瀬組にはいったとか……」
直気はそう言ってハッとした顔をした。
気づいたか。
「…もしかして、」
治矢もピンと来たらしい。
私は口角をあげる。
そして口を開く。
「あぁ。会わせてやること、可能だ」
私がそう言うと、みんな目がカッと開いた。
決まりだな。