夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「やっべぇ、緊張するー」
「……龍太手汗汚い」
「汗臭いです」
「みんなひでぇ」
「うるせぇな」
君らなにやってんの。
こんなとこで言い合いすんな。
「おい」
「おわっ、みずな」
「ついて来い」
私はそう言ってみんなに背を向け、部屋に戻った。
「お嬢、どうしたの?俺に合わせたい………奴って……………」
部屋に戻るなり、菜月はどんどん表情が固まっていった。
………………それは夏たちも同じか。