夜ー闇に隠された瞳の奥ー







でもま、龍太の言う通りかもな。


私は殺られる前に殺るつもりでいるし。




「……心配ない。」



私はそう言って菜月の頭を撫でた。






「お嬢、強がりっすね」




菜月はそう言って下を向いて笑った。




強がり、ね。






「痛っ!お嬢、チョップは痛いです!」





「うるさい」







私は、強がってなんかいない。












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