夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「誰だ!?」
「ケンカの邪魔してんじゃねぇよ」
「…ッチ」
いろんな声が聞こえた。
けど、確かに聞こえた。
『来たか』という鈴木の声が。
「……あれ、ってさ」
「あぁ…………」
パチパチパチパチ……………
奥から拍手と足音が近づいてくる。
そしてその音の主は
「やっと来たね。みずなに誠」
もちろん鈴木だ。
「いやぁ、見事な登場。扉をばーん」
そう言って鈴木はニタリと私を見た。