夜ー闇に隠された瞳の奥ー
さっきまでニヤニヤしてたくせに。
急にすましやがって。
コンコン、
丁度その時、部屋のドアが鳴ってドアが開いた。
「……あ、リンちゃん」
「よ。目覚めたねぇ。あ、夏くんありがとう。」
リンちゃんはそう言ってひらひらと夏に手を振る。
………夏困ってる。
………あれ?確か夏も撃たれなかった?
でも完璧に私服だし、入院してた感じとかないけど………。
「あー、夏くんは結構前に無事退院したんだよ。みずなが起きるの遅いから先に起きちゃったの」
私の頭の上に浮かんでいたであろう"?"に気がついたのか、リンちゃんがそう言って手元のカルテらしきものを見た。
なるほど。
「退院おめでとう」
「……お前も早く退院しろよ」
夏はそう言って欠伸をひとつした。
………へいへい。