夜ー闇に隠された瞳の奥ー




「……その目」





なかなか言い出さない龍太に痺れを切らしてか、治矢が言った。






目……。




あー………そっかみんなは知らないんだっけ?









「抗争の時から思ってたんだ………」










私の目。



右目が青い、左目が緑。





異色の目。






「……これ、もともとなの。気持ち悪いでしょ」











私はそう言って自傷的に笑った。









「……綺麗だ」









少し、気まずい雰囲気になったら夏が来そう言って私の髪を耳にかけた。











「……綺麗だ。みずなに似合ってる。俺は黒よりこっちのが好きだ」













夏がはそう言ってすごく優しく笑った。







「俺もそう思う」



「俺も。綺麗な目だな!」



「俺も同感です。気持ち悪くなんてないです」





みんな……ありがとう。








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