夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「悪いな!俺が呼んだ」
成さんはそう言ってツバサの頭をわしゃわしゃと撫でる。
「いや、別に」
私は全然いいですけど。
ツバサは大丈夫なんですか。
すんごい落ち着きないんですけど。
見てるこっちがそわそわしてくるわ。
「………悪かった」
「………え?」
「だから、悪かったって言ってんだよ!親父のことも、竹中さんのことも、全部全部、悪かった」
なんだ、急に謝り出すから、びっくりしちゃった。
そんなことか。
「全然気にしてない。」
「でも……っ」
「お前は気にするな。私が気にしてないことお前が気にしても、疲れるだけだぞ」
私はそう言って口角をあげ、ツバサの頭を撫でてやった。
「……っ、」