夜ー闇に隠された瞳の奥ー
……それが、樹永伊波くんだった。
私たち3人はすぐに仲良くなり、休み時間になるたび遊んでいた。
伊波くんは近所に住んでいる子供。
最近こちらへ引っ越してきた。
私と同い年。
ロシアのクォーターでね、伊波くんも目が黒じゃない。
私のことも気持ち悪がらなかった。
それが、どんなに嬉しかったか。
私たちがこの公園で遊んでいるのを見て、来てみたらしい。
毎日、何をして遊ぼうか。
何をしようか。
そんな会話さえ幸せと思った。