夜ー闇に隠された瞳の奥ー







「私は、お前らにそんな顔して欲しくて話したんじゃない。」




私はそう言ってみんなの顔を見回す。









そして口角をあげた。










するとみんなも笑ってくれた。














よかった。
















「………お前らは」


「離れてかねぇよ。」


「同じく。離れてかない。」


「離れていきませんね」


「………ずっと一緒」







…………なんでわかったんだ。










私が「お前らは離れてかないか?」と聞こうとするとそれを言い終わる前にみんなが答えた。








「わかるさ。お前のことだかんな!」





龍太はそう言ってわたしの頭を撫でた。






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