夜ー闇に隠された瞳の奥ー
ガチャ………
「ただいまー」
「あ!帰ってきた!!」
玄関の方からドアが開いた音と、男の声が聞こえるとバタバタと足音を立てて2人の子供は駆けていった。
「ただいま。」
母親も急いで行くと、やはり予想していた通り、その男の後ろには3人。
また大柄な男達がいた。
「みんな、おかえりなさい。」
「ぱぱ!3分遅刻だよ?もー!ななみ、ずっと待ってたんだよ?」
女の子はそう言って父親であろう男の足に抱きついた。
「ごめんごめん。」
男はそう言って、2人の子供を撫でると笑った。
「さ。みんなあがって?玄関でこんなでかいヤツらがいても邪魔なだけだ」
「みずなったらお口がわる〜い。」
「お邪魔しますね」
「お邪魔しまぁ〜す」