夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「よし、学校行くか!」
龍太がそう言うと、みんな頷いた。
マンションの前にはいつかの高級車が。
みんなで乗り込む。
治矢は私の隣にすわり、私の肩に寄りかかって寝た。
なんか、忘れてる。
「………あー!」
「わっ、なんだよ」
「どうかしましたか?」
「なんで、部屋にいた?」
そう、これだ。
鍵は私が持ってる。
だからこいつらが入れるはずがない。
「なんか管理人さん?みたいな人にみずなの部屋の番号聞いて、知り合いっていったら鍵かしてくれた。」
おい、嘘だろ。
管理人め。
流、ここ安心でも安全でもねぇよ。
はぁ。
まぁ、こいつらだったからよかったかな。