私の仕事と結婚
これじゃあ、もうここに転職が決定しているかのようだ。
「馬場さん、歩夢はまだここで働くか決めてないんだよ。」
私の気持ちを察して、典弘は困ったように笑う。
「社長が言ってましたよ。きっと桜井さんはここで働くようになるって。」
やっぱりにこにこしながら、馬場さんは私を見る。
「私も桜井さんを一目見て、そう思いました。」
「でも兄貴は、まだ歩夢に会った事無いんだけどな。」
首をかしげる典弘。
「そうそう、打ち合わせを少し覗いてきたらどうですか?今日の施主さん、こだわり派の人なので社長は苦戦しているかもしれませんよ。」
典弘は頷くと、私を打ち合わせ室に促した。
扉の前に立つと、中から声が聞こえてくる。
曇りガラスがはめ込んである扉から、中の様子を伺う。
「野崎社長の設計は素晴らしいけど、内装はこだわらないから分かんないよね。」
お施主さんはどうも描いている内装のイメージがありそうなのだが、それがうまく典弘のお兄さんに伝わらないみたいで、出す見本に施主さんが困っているようだ。
「馬場さん、歩夢はまだここで働くか決めてないんだよ。」
私の気持ちを察して、典弘は困ったように笑う。
「社長が言ってましたよ。きっと桜井さんはここで働くようになるって。」
やっぱりにこにこしながら、馬場さんは私を見る。
「私も桜井さんを一目見て、そう思いました。」
「でも兄貴は、まだ歩夢に会った事無いんだけどな。」
首をかしげる典弘。
「そうそう、打ち合わせを少し覗いてきたらどうですか?今日の施主さん、こだわり派の人なので社長は苦戦しているかもしれませんよ。」
典弘は頷くと、私を打ち合わせ室に促した。
扉の前に立つと、中から声が聞こえてくる。
曇りガラスがはめ込んである扉から、中の様子を伺う。
「野崎社長の設計は素晴らしいけど、内装はこだわらないから分かんないよね。」
お施主さんはどうも描いている内装のイメージがありそうなのだが、それがうまく典弘のお兄さんに伝わらないみたいで、出す見本に施主さんが困っているようだ。