私の仕事と結婚
12
結局、私は横山さんと話し合って、今抱えている施主さんの引き渡しがすべて終わる半年後に退職する事を決めた。
典弘は自分が設計事務所に移るタイミングで私にも転職してほしかったみたい。
でもその辺は同業者なので、私が途中で投げ出したくないと言ったら、渋々ながら承諾してくれた。
だか、その代り典弘には同棲する事を条件とされた。
「家に歩夢が一緒に住んでくれるんなら、妥協する。」
って子供みたい…。
その辺の事も含めて、典弘と私の両親を引き合わせた。
「こういう事情で、結婚を前提に同棲をさせて下さい。」
緊張でがちがちの典弘に、開口一番、母はこう言った。
「年上の行き遅れの娘だけど、あなたは本当にこの子で良いの?」
典弘は思いきり吹きだした。
お父さんも苦笑している。
「お母さん!」
私は慌てて叫んだ。
典弘は自分が設計事務所に移るタイミングで私にも転職してほしかったみたい。
でもその辺は同業者なので、私が途中で投げ出したくないと言ったら、渋々ながら承諾してくれた。
だか、その代り典弘には同棲する事を条件とされた。
「家に歩夢が一緒に住んでくれるんなら、妥協する。」
って子供みたい…。
その辺の事も含めて、典弘と私の両親を引き合わせた。
「こういう事情で、結婚を前提に同棲をさせて下さい。」
緊張でがちがちの典弘に、開口一番、母はこう言った。
「年上の行き遅れの娘だけど、あなたは本当にこの子で良いの?」
典弘は思いきり吹きだした。
お父さんも苦笑している。
「お母さん!」
私は慌てて叫んだ。