私の仕事と結婚
「典弘、どうしたの?」

私は思わず典弘にしがみつく。

「そりゃ、仲直りをちゃんとしなくちゃね。」

恐らく向かうのは寝室だろう。

「ねぇ、お腹空いたんだけど。」

私は夕飯も食べていない。

「ダメ。もう離さないって言っただろう。」

そのままベットに寝かされると、ニヤリと笑いながら、典弘が覆いかぶさってきた。

「歩夢、愛してる。」

「私も。」

典弘は今までで一番優しく私を抱いてくれた。

典弘の腕の中で、私はとても幸せだった。

やっぱり私にはこの人が必要なんだ。そう実感した。










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