私の仕事と結婚
「その時先に入籍する事を説明したら、両方の母親が騒ぎ出してさ…。もう結婚式の準備が進んでいるみたいだ。」

「えっ?」

「当人達は仕事が忙しくていつになるか分からないぐらいなら、こちらで仕切るって。」

「どういう事?」

「1か月後に、体一つで式場に来いって。」

「ハァ…。」

「こんなことになっちゃって、歩夢怒ってる?」

心配そうに私を見つめる典弘。

私はつないでいる典弘の手に力を入れた。

「典弘と一緒に居られるんなら、結婚式なんてどうでも良いんだけどね。黙って言う事を聞いて、親孝行しますか。」

典弘はホッとしたように笑うと、私達は役所に向かって歩き出した。
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