私の仕事と結婚
野崎さんの連絡先、登録してないのがばれちゃったなと思っていると、

「早速ですが、今度の日曜日は空いてますか?」

野崎さんが尋ねてきた。

「明日確認しないと分かりません。施主さんの都合で予定が入ってしまうと、出勤になってしまいますから。」

「休日出勤すると、代休でどこか休みを取るんですか?」

何気に野崎さんが聞いてくる。

「基本はそうなりますが、なかなか代休を取れない事もあります。だからもしかすると、ドタキャンが多くなるかもしれません。そんな仕事人間ですが、それでも良いですか?」

私は野崎さんの顔を覗き込む。

「それはお付き合いをしてくれると受け取っても良いですか?」

「野崎さんをもっと知りたいなと思いました。でもどうなっていくかはまだ分かりませんが…。それでも良いですか?」

「もちろんです!」

急に野崎さんは満面の笑みになると、ガッツポーズをした。

その反応に私の方がびっくりする。
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