私の仕事と結婚
「はい。」

私は自分のデスクの書類の処理を始めた。

横の机から美奈が顔を出す。

「なになに、何かあったの?」

こっちもニヤニヤとして嫌な感じ。

「話すと長くなるから、また時間を取ってよ。それより美奈の方はどうなの?」

「それも聞いてほしいから、今日はお酒抜きで夕飯に行こうか?」

「了解。」

私達は顔を見合わせて笑った。

「桜井、行けるか?」

横山さんの方の仕事のキリが付いたようだ。

「はい。」

私は慌ててヘルメットと抱える。

現場を回るのには必需品だ。

車を運転する横山さんは、こちらをチラッと見る。

「やっぱり何かあっただろう?」
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