私の仕事と結婚
「はい、分かりました。」

私はまずは外側から確認を取ろうとした。

「桜井さんはいつも横山さんとこんな風に動くんですか?」

野崎さんが横に並んだ。

「はい。仕事のパートナーですから、外回りは一緒の事が多いですよ。」

ちょっとドキドキしながら、私は答える。

「ん~、ちょっと妬けちゃうな。」

「えっ?」

野崎さんは少し困った顔をしている。

「今日は桜井さんに現場で会えるかなと楽しみにしていたのに、男の人と現れるなんて。」

私は思わず笑ってしまった。

「笑う事無いでしょう?俺にとってはかなり気になるんですから。」

「大丈夫ですよ。横山さんはつい先頃結婚が決まったんです。」

私は笑いながら野崎さんの顔を見る。

「やきもち妬いてもらって光栄です。」
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