私の仕事と結婚
「信じられない。そんなのアリなの?」

私は首をかしげる。

「まだ自分達のペースが分からなくて。こんな感じになってる。」

「今日はラインでもしてみなさい。そうすれば向こうが都合の良い時に連絡出来るだろうから。」

「そうだね。」

でもその日も結局帰るのが遅くなり、疲れた体は言う事が聞かず、いつの間にか眠り込んでいた。

朝、ラインの着信がある。

-仕事の方はいつ落ち着く?会いたい。-

ちょっと短い文面は、典弘の電話対応みたい。

すぐに返信をしようとしたが、

「ああっ、寝過ごしてる。」

ぎりぎりの電車に乗った。

典弘と初めて食事をした次の日以来だ。

「桜井、おはよう。お前もこの時間か。」
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