私の仕事と結婚
珍しく横山さんと電車が一緒になった。

「寝坊しました。早く仕事落ち着かないですかね。」

私は溜息をつく。

「俺もゆっくり寝たい。」

横山さんのがっくり肩を落とす。

「そういえば、野崎さん大変だったな。」

「何かあったんですか?」

「聞いてないのか?家の事で会社を休んでいるらしいじゃないか。」

「私、しばらく連絡取ってなくて、昨日の発注の電話で休んでる事を知ったんです。」

「だからか。」

はぁ~と息を吐く横山さん。

「野崎さんから昨日電話がかかって来てさ。桜井から連絡が来ないんですけど、何かあったんですかって。」

あっ、返信出来なかったんだ。

「昼頃ラインしたんだけど、夜になっても返信が来ないって心配してたぞ。だから一応こっちの仕事の忙しさを伝えておいたけど。いつから連絡していない訳?」
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