9歳差は、アリですか?
しかし、それからしばし沈黙が続くも一向に笹山は謝って来ない。数分経ったところで痺れを切らして、立原は隣を振り向いた。
「課長、謝らないんですか」
「え?…謝るけど」
「あたし、結構待ちましたよ」
「え?なんで」
「なんでって、謝られるべきだからですよ」
「俺、立原さんに謝るの?」
暫く脳が停止した。この流れで謝る相手と言ったら立原しかいない気がするが、笹山の思考はどうなっているのか不明だ。
「…では、課長は誰に謝るつもりだったんですか」
「え、そんなのハルカに決まってるじゃん」
「ーーー悠くん…⁉︎」
立原がおかしいのだろうか。今の状況で浅岡の登場はあまりにも突然過ぎる。頭を捻るが理由はさっぱり出てこない。
「あたしに謝るつもりはないんですね」
何かズレているのは浅岡と血が繋がっているからだろうか。立原は諦めで苦笑をしてシートにもたれた。三十路自称イケメン野郎(笹山)に何言ってもムダだと分かり立原は諦めの境地に達した。
「俺、立原さんに謝るとか言ってないし。ハルカにお前の元カノからかってごめん、って言うつもりだったんだけど、」
「止めてもらえますか。恥ずかし過ぎますから逆に。別れてんのに」
「そう?じゃあ謝らないでいっか」
それも引っかかるが、もう無視を決め込む。
「課長、謝らないんですか」
「え?…謝るけど」
「あたし、結構待ちましたよ」
「え?なんで」
「なんでって、謝られるべきだからですよ」
「俺、立原さんに謝るの?」
暫く脳が停止した。この流れで謝る相手と言ったら立原しかいない気がするが、笹山の思考はどうなっているのか不明だ。
「…では、課長は誰に謝るつもりだったんですか」
「え、そんなのハルカに決まってるじゃん」
「ーーー悠くん…⁉︎」
立原がおかしいのだろうか。今の状況で浅岡の登場はあまりにも突然過ぎる。頭を捻るが理由はさっぱり出てこない。
「あたしに謝るつもりはないんですね」
何かズレているのは浅岡と血が繋がっているからだろうか。立原は諦めで苦笑をしてシートにもたれた。三十路自称イケメン野郎(笹山)に何言ってもムダだと分かり立原は諦めの境地に達した。
「俺、立原さんに謝るとか言ってないし。ハルカにお前の元カノからかってごめん、って言うつもりだったんだけど、」
「止めてもらえますか。恥ずかし過ぎますから逆に。別れてんのに」
「そう?じゃあ謝らないでいっか」
それも引っかかるが、もう無視を決め込む。