9歳差は、アリですか?
しかし、笹山に言われて少し自分の気持ちが言える気がしてきた。立原はゆっくり静かに息を吸って笹山を見る。
「あたしは悠くんのことが好きです。でも本当に男の人として好きって思ったのは名古屋に来てからなんです。恋愛として好きだったつもりなんですけど、年上だししっかりしなきゃとか思って、普通の恋人にはなれなかった。変な気遣ったりして、でも、好きなんです。悠くんには嫌われちゃったけど、今更好きなんです。だから東京戻ったら悠くんに好きって言って、ちゃんと振られるんです。そして諦めます。ここまでいって諦めてなかったらそれこそ未練ですけど」
実際に言葉にしてみると思いの外傷つかなかった。意外に真面目な顔して聞く笹山に思わず笑みが漏れる。もう素性は笹山に知られているため何も取り繕わず笑った。
「あたし、ロリコンなんですかね?9歳年下に本気で好きって」
「ーーーハルカが立原さんのこと一目惚れした理由がわかるかも」
「え?」
「何でもない。まあ、あと一ヶ月だし頑張れー」
笹山の言葉は立原に聞こえなかったがはぐらかされたようだ。何て言ったんだろう、といろいろと思い巡らしていると途中で体が固まった。
「そう言えば課長。悠くんから色々聞いていたとしても、なんであたしってわかったんですか。もしかして、こっち(立原)の情報もあっち(浅岡)に筒抜けなんですか⁉︎」
「え、名前聞いてたから。同姓同名かなとも思ったんだけど、多少美化されてたハルカが言ってた性格に当てはまるし、そうじゃないかなあって鎌かけたらあっさり陥落ですぐわかったよ。…ちなみにだけど、ハルカは俺と立原さんが同じ職場ってことを知らないよ。これで安心?」
そこが一番気になっていた為、ほっとする。つまり笹山はだいぶ意地悪ということだ。
「で、立原さんは聞かないの?」
「あたしは悠くんのことが好きです。でも本当に男の人として好きって思ったのは名古屋に来てからなんです。恋愛として好きだったつもりなんですけど、年上だししっかりしなきゃとか思って、普通の恋人にはなれなかった。変な気遣ったりして、でも、好きなんです。悠くんには嫌われちゃったけど、今更好きなんです。だから東京戻ったら悠くんに好きって言って、ちゃんと振られるんです。そして諦めます。ここまでいって諦めてなかったらそれこそ未練ですけど」
実際に言葉にしてみると思いの外傷つかなかった。意外に真面目な顔して聞く笹山に思わず笑みが漏れる。もう素性は笹山に知られているため何も取り繕わず笑った。
「あたし、ロリコンなんですかね?9歳年下に本気で好きって」
「ーーーハルカが立原さんのこと一目惚れした理由がわかるかも」
「え?」
「何でもない。まあ、あと一ヶ月だし頑張れー」
笹山の言葉は立原に聞こえなかったがはぐらかされたようだ。何て言ったんだろう、といろいろと思い巡らしていると途中で体が固まった。
「そう言えば課長。悠くんから色々聞いていたとしても、なんであたしってわかったんですか。もしかして、こっち(立原)の情報もあっち(浅岡)に筒抜けなんですか⁉︎」
「え、名前聞いてたから。同姓同名かなとも思ったんだけど、多少美化されてたハルカが言ってた性格に当てはまるし、そうじゃないかなあって鎌かけたらあっさり陥落ですぐわかったよ。…ちなみにだけど、ハルカは俺と立原さんが同じ職場ってことを知らないよ。これで安心?」
そこが一番気になっていた為、ほっとする。つまり笹山はだいぶ意地悪ということだ。
「で、立原さんは聞かないの?」