9歳差は、アリですか?
ぼーっと外の景色を眺めながら立原は頬杖をついた。気づけばそろそろ浅岡も卒業だろう。頭に浅岡の事ばかり浮かんでため息を長く吐き出す。
初めて会ったのは7年前の立原が大学の4年生になったばかりだった。そして一年間付きまとわれて振ったが、つい去年の夏の終わりに再会した。好きって気付いて付き合い始めたが、たった数ヶ月で別れた。好きだったが別れた。それからもう3カ月も経っているのだ。
「会いたかったな、最後くらい卒業くらいは…」
笹山に気付かれないようにぼそりと呟いた。勝手に別れたが、卒業式くらいは見に行きたかったのだが、いつ卒業式か知らないため、こっそり見に行くこともできない。しかし、そんな事調べればすぐわかる事だが調べない。ーーー正直調べる勇気はなく、会う勇気もなかった。
一応告白するつもりで、振られる準備はしているのだが、気は重い。本気で好きになると振られる準備はしていても怖くてたまらないのだ。
「立原さん、今日から東京戻るんだよね。ーーーハルカの事どうするの」
不意に笹山に尋ねられ一瞬言葉に詰まった。どうするつもりかと聞かれても立原には答えようがない。立原一人で解決できる事ではないし、浅岡の気持ちが肝心なところだ。
「さあ、どうでしょう。あたしは玉砕するつもりですが」
「そっか…。でもなんか立原さん吹っ切れちゃった感じだね」
吹っ切れもするだろう。きつめに振ってしまったのだからもう好きでいてくれていないだろうが、立原は今でも浅岡の事が好きだ。
初めて会ったのは7年前の立原が大学の4年生になったばかりだった。そして一年間付きまとわれて振ったが、つい去年の夏の終わりに再会した。好きって気付いて付き合い始めたが、たった数ヶ月で別れた。好きだったが別れた。それからもう3カ月も経っているのだ。
「会いたかったな、最後くらい卒業くらいは…」
笹山に気付かれないようにぼそりと呟いた。勝手に別れたが、卒業式くらいは見に行きたかったのだが、いつ卒業式か知らないため、こっそり見に行くこともできない。しかし、そんな事調べればすぐわかる事だが調べない。ーーー正直調べる勇気はなく、会う勇気もなかった。
一応告白するつもりで、振られる準備はしているのだが、気は重い。本気で好きになると振られる準備はしていても怖くてたまらないのだ。
「立原さん、今日から東京戻るんだよね。ーーーハルカの事どうするの」
不意に笹山に尋ねられ一瞬言葉に詰まった。どうするつもりかと聞かれても立原には答えようがない。立原一人で解決できる事ではないし、浅岡の気持ちが肝心なところだ。
「さあ、どうでしょう。あたしは玉砕するつもりですが」
「そっか…。でもなんか立原さん吹っ切れちゃった感じだね」
吹っ切れもするだろう。きつめに振ってしまったのだからもう好きでいてくれていないだろうが、立原は今でも浅岡の事が好きだ。