9歳差は、アリですか?
恐る恐る立原の顔を見ようと頭を上げた。頬が赤くなっていたのは気のせいだろうか。しかし、立原はしっかり頷いてくれた、つまりOKサインだろう。
「本当⁉︎いいの!嬉しい、涼子と初デートだよ?…でも、折角の休みなのに本当にいいの?」
「良くなかったら頷かない。ーーーあたしからは誘いずらかったから、…本当に嬉しい」
本心から立原は言った。好きな人からの初デートのお誘いはこれ以上ないほど嬉しいに決まっている。
「ありがとう涼子。じゃあ、どこ行くか考えたい、一緒に」
「うん」
素直に笑い返した立原に浅岡がドキっとさせられていたのは立原の知る由もない。
「あ、それとまだ言う事あるんだけど、それはデート当日でね?」
頬を染めている立原を意識しないように、浅岡はわざと、悪戯っぽく目を逸らしながら笑った。ようやく付き合い始めてブランク含めの10カ月目にして初デートが叶い、発狂しそうなくらい嬉しかった。
✳︎
ぼんやりとデスクに頬杖をついていると肘を突然ずらされて、立原はそのままカクンと頭を振った。
「ちょっと何するんですか、先輩」
「別に?ただ、立原が珍しいなあと思って。お前生真面目だから仕事中絶対手ェ抜かないのに、なんか今日はぼーっと上の空って感じ」
「本当⁉︎いいの!嬉しい、涼子と初デートだよ?…でも、折角の休みなのに本当にいいの?」
「良くなかったら頷かない。ーーーあたしからは誘いずらかったから、…本当に嬉しい」
本心から立原は言った。好きな人からの初デートのお誘いはこれ以上ないほど嬉しいに決まっている。
「ありがとう涼子。じゃあ、どこ行くか考えたい、一緒に」
「うん」
素直に笑い返した立原に浅岡がドキっとさせられていたのは立原の知る由もない。
「あ、それとまだ言う事あるんだけど、それはデート当日でね?」
頬を染めている立原を意識しないように、浅岡はわざと、悪戯っぽく目を逸らしながら笑った。ようやく付き合い始めてブランク含めの10カ月目にして初デートが叶い、発狂しそうなくらい嬉しかった。
✳︎
ぼんやりとデスクに頬杖をついていると肘を突然ずらされて、立原はそのままカクンと頭を振った。
「ちょっと何するんですか、先輩」
「別に?ただ、立原が珍しいなあと思って。お前生真面目だから仕事中絶対手ェ抜かないのに、なんか今日はぼーっと上の空って感じ」