9歳差は、アリですか?
お互い、ちらりと上目遣い気味に相手を伺う。目が合ってしまうと咄嗟に目を逸らすが、その頬はほんのり赤く染まっていた。
「じゃあ、ーーー行こうか」
「うん。あ、でも切符。今日どこ行くの」
「前科者には内緒。それと切符はもう買ってあるから大丈夫。だから……行こ?」
仕事でヒールを履いた立原より背が高い為、浅岡は必然的に覗き込む形で立原を伺った。その仕草にドキっとする。
「う、うん」
それしか言えず、さりげなく繋がれた指先がびりびりと痛い。初めてだ、デートでこんなにもドキドキして、ときめいて息が苦しいのは。しかし何故だか心地いい。
土曜日で電車は座る程のスペースは無かったが、2人並んで、つり革を掴まない方の手は繋いだまま少し俯いて電車に揺られる。そうしていると本当に付き合っているんだと実感が湧いて来た。9歳も離れているが、本当に好きなんだと改めて思い知る。
「ねえ悠くん。ーーーありがとう今日は誘ってくれて。すごく嬉しい。初めてなの、デートが楽しみで朝早くに目が覚めちゃったとか、」
たくさん待たせた分、素直にちゃんと言わなきゃいけないと、立原は普段だったら口が裂けても言えない事を、浅岡の耳元でたどたどしく囁いた。
「お、俺も。楽しみで早く来すぎちゃったし。ーーーでも、涼子にそう言ってもらえて俺こそ本当に嬉しい」
少し屈んで立原の耳元で浅岡もたどたどしく囁いた。その少しハスキーな声に体の芯からずきりとする刺激が走る。
「じゃあ、ーーー行こうか」
「うん。あ、でも切符。今日どこ行くの」
「前科者には内緒。それと切符はもう買ってあるから大丈夫。だから……行こ?」
仕事でヒールを履いた立原より背が高い為、浅岡は必然的に覗き込む形で立原を伺った。その仕草にドキっとする。
「う、うん」
それしか言えず、さりげなく繋がれた指先がびりびりと痛い。初めてだ、デートでこんなにもドキドキして、ときめいて息が苦しいのは。しかし何故だか心地いい。
土曜日で電車は座る程のスペースは無かったが、2人並んで、つり革を掴まない方の手は繋いだまま少し俯いて電車に揺られる。そうしていると本当に付き合っているんだと実感が湧いて来た。9歳も離れているが、本当に好きなんだと改めて思い知る。
「ねえ悠くん。ーーーありがとう今日は誘ってくれて。すごく嬉しい。初めてなの、デートが楽しみで朝早くに目が覚めちゃったとか、」
たくさん待たせた分、素直にちゃんと言わなきゃいけないと、立原は普段だったら口が裂けても言えない事を、浅岡の耳元でたどたどしく囁いた。
「お、俺も。楽しみで早く来すぎちゃったし。ーーーでも、涼子にそう言ってもらえて俺こそ本当に嬉しい」
少し屈んで立原の耳元で浅岡もたどたどしく囁いた。その少しハスキーな声に体の芯からずきりとする刺激が走る。