9歳差は、アリですか?
「悠くん、今日はどこ行くの?」
「んー、着いてのお楽しみ」
悪戯っぽく浅岡ははにかむ。まるで本当にカップルのようだ。
「本当にカップルだよ。ちゃんと恋人、でしょ」
心の声が漏れていたみたいだ。しかし、
そうか、あたしと悠くんは本当に、ちゃんと恋人なのだ。
じっくりとやってくる現実を噛み締めて、今日は彼女をやろうと立原は浅岡を見上げてふわりと柔らかく笑いかけた。浅岡はそれに照れて頬を赤らめながらではあるが、笑い返す。
「あ、もう着くよ」
手を繋ぎつつ5分ほど歩くと、浅岡は立ち止まった。目の前の建物を見上げると
『アクアリウム・カンダ』
の文字。
「何これ?『アクアリウム』って事は、水…、族館…?」
「うん、マイナーな所なんだけど、すごく綺麗なんだ。水族館っていうほど大きくはなくて、個人の鑑賞用って感じのところ。本当はペットショップらしいけど、鑑賞が肥大化しちゃった、みたいな」
「へえ!初めて。いいなこういうところ。好き」
なんたって、普通の街中にある、外観はアクアリウムなんて名乗ってはいけないような感じなのに、中は落ち着いた雰囲気で人気は無かった。
立原が好きそうだと思ったが、ヒットして浅岡は嬉しくて暗い照明を利用して立原の腰に手を回す。
「んー、着いてのお楽しみ」
悪戯っぽく浅岡ははにかむ。まるで本当にカップルのようだ。
「本当にカップルだよ。ちゃんと恋人、でしょ」
心の声が漏れていたみたいだ。しかし、
そうか、あたしと悠くんは本当に、ちゃんと恋人なのだ。
じっくりとやってくる現実を噛み締めて、今日は彼女をやろうと立原は浅岡を見上げてふわりと柔らかく笑いかけた。浅岡はそれに照れて頬を赤らめながらではあるが、笑い返す。
「あ、もう着くよ」
手を繋ぎつつ5分ほど歩くと、浅岡は立ち止まった。目の前の建物を見上げると
『アクアリウム・カンダ』
の文字。
「何これ?『アクアリウム』って事は、水…、族館…?」
「うん、マイナーな所なんだけど、すごく綺麗なんだ。水族館っていうほど大きくはなくて、個人の鑑賞用って感じのところ。本当はペットショップらしいけど、鑑賞が肥大化しちゃった、みたいな」
「へえ!初めて。いいなこういうところ。好き」
なんたって、普通の街中にある、外観はアクアリウムなんて名乗ってはいけないような感じなのに、中は落ち着いた雰囲気で人気は無かった。
立原が好きそうだと思ったが、ヒットして浅岡は嬉しくて暗い照明を利用して立原の腰に手を回す。