9歳差は、アリですか?
それから数日後、綺麗なお姉さん・
立原が「2年の岡田」に少しガツンと言ってやったお礼なのか、ヨッシーと共に「ハルカ」も一緒に大学の校舎にやって来た。

「この前のお姉さん!」

ああ、あたしの事?ふと振り向くとヨッシーは帰ったのか「ハルカ」だけだった。先程お礼をしに来た時とは大違いなくらいその顔は真っ赤になっている。どうしたの、熱?と近づこうとした時、

「俺っ、浅岡悠って言います!中等部1年ですっ。お姉さんは」
「どうしたの」
「な、名前なんて言うんですかっ?」

えっ、と驚く。まさか聞かれると思っていなかった為、中学生相手に不意打ちを食らう。

「えっと、立原涼子…ですけど…」
「立原さん、…涼子さん!」

名前で呼ばれて嫌な気はしなっかた。兄弟がいないという事もあり、少し新鮮な感じだった。

「あの、俺っ、…涼子さんの事好きです、付き合って下さい!」

そしてまさかのまさかの展開だ。告白されてしまった。

中1って13歳?あたし22でしょ。…9歳違うんですけど。

「あっ、そのごめんね。悠くん可愛い後輩だけど…さすがに中学生はちょっと、無理かなあ…?」

顔が真っ赤で、かなりの勇気を振り絞って言いに来た手前無下にもできず、やんわり断った。
それが間違いだったのだろうか。

これまたまさかで翌日再び浅岡悠はやって来た。昨日は立原一人の時だったが、この日は友人数名と中庭で昼を取っているところだった。
ニコニコしながら「涼子さん」と近づいて来て「今いいですか?」
よくないよ、昨日振ったばかりで多少は心が痛む。
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