9歳差は、アリですか？
しかし、浅岡は特に気にした様子もなく、待っておくようだ。悪いとは思うが、どちらかと言えば待っていて欲しい。今日はそれに甘える事にして仕事を受ける事にした。

「ごめん悠くん。その……待っててくれると嬉しいけど、」
「全然！涼子さんが良ければ俺待ってますから！」

可愛い。帰ったら抱き締めてあげたいくらいだ。

「電話、今日何か用事あった感じ？」

浅岡との電話を切って先輩の所に戻ると軽い感じに聞かれた。

「電話ですか？今日約束してたので、彼氏に遅れるって言ってきたんです」

軽く聞かれたので立原も軽く返した。が、言ってから固まる。あ、と思った時には先輩が先に聞いてきた。

「あ、立原彼氏いたの。ごめん、そういうの最近聞かなかったから頼んじゃったけど、大丈夫？」
「あ…そのう。みんなには内緒でお願いできますか。あまり騒がれるのは好きじゃないので」

一応立原は美人だ。その為新人の頃はテレビ栄えするとニュース担当だった程である。それで、そこそこ社内でも人気がある方で、彼氏ができたと分かればだいぶ大騒ぎになるのだ。
だから出来れば、伏せておきたい。しかも相手は高校生だし。
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