9歳差は、アリですか?
立原のことは凄く好きだが、年下の浅岡から仕掛けていいものかともんもんとしている。

「って、そういうこと俺が思うから、涼子さん年上だって事気にすんだよ!」

どうにか立原に年齢なんて関係ない、ということを証明したいのだが、何をしたらいいのか見当もつかない。

「なあ、ヨッシーさあ、B組の里田さんと付き合って結構長いよね」
「ん?レナ?そうだな、2年くらい?」
「ちょっと俺にアドバイスちょうだいよ!」

立原に一目惚れしたきっかけの彼、ヨッシーこと吉田とは、今でもいい付き合いをしている。立原のことを知っている事もあり、よく相談に乗ってもらっているのだ。

「ヨッシーは里田さんとどこまでしたの」
「そりゃあ…、あーんなこともこーんなこともしましたよっ」
「いつ⁉︎」
「付き合って半年までには一通り済ませちゃったかな」
「まじか、」

立原とあーんなことやこーんなことをしたいだけという訳じゃないが、少しは距離を縮めたい。
さすがに今の二人は恋人の距離感ではない。

「次のデートいつよ」
「デートつうか家デートな。それが今日だからこんなに困ってんだろ!」

はあああ、とどこまでも続きそうなため息が出る。

「じゃあ、ハルカから言えばいいじゃん。今日は家行く前にどっか寄りませんか?って、ケーキ屋でも行って、お茶してから家行ったらどう。一応デートだろ。まずはその程度から始めた方がいいかもよ。ハルカはデートに対する免疫なさすぎだよ。一日中デートはまだハードル高いからそういうのをちょくちょく重ねていった方がいいと思う」
< 63 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop