9歳差は、アリですか？

だといいけど…。浅岡は弱々しく返す。約束の5時半まであと30分程ある為、浅岡たちは駅中のカフェに入り立原攻略作戦会議を開き始めた。とは言っても、浅岡は置いてけぼりで、ヨッシーと彼女でいちゃいちゃ盛り上がっている。
こういうのがラブラブカップルつうんだろうなあ。完全に傍観者になって浅岡は二人を見る。

「ハルカもちゃんと入れよ。お前の為のプランなんだから」
「そうよ、浅岡くん！思っている以上オンナの人はデート誘われたり不意打ちの何かって、すっごいドキドキするんだから、涼子さんにちゃんと仕掛けるのよ？」
「は、はあ…」

浅岡はやる気なさそうに頷いた。そもそも、今更だが、ここになぜきてしまったのだろう。ヨッシーに言いくるめられて約束取り付けてしまったが、やはり立原は迷惑なのでは、と頭の中をぐるぐると回る。

「うわ、超イケメン！あの人」
「おい、レナ！他の男なんて見んなよ！俺じゃダメかよー」
「冗談。あの人イケメンだけど、吉田っちの事が好きに決まってるでしょ？吉田っちがレナの一番だよ」

うわー、と浅岡は人前でいちゃつくバカップルから目を逸らす。