9歳差は、アリですか?
「早かったね」
意外にナチュラルな入りだった。男の方の顔は見えないが、立原は目を大きくして驚いた様子だった。
まだ明確に別れを告げられてはいない。まあ、明確に好きと言われたこともないが。一応まだ浅岡と立原は付き合っているのだ。ここで、正面衝突して当たって砕けろ、精神である。
「悠くんも早かったのね」
「ーーー誰、それ」
しかし、所詮高校生の子供だ。嫉妬がすぐに剥き出しになってしまった。全然かっこよくない。
「ああ、片平さん。うちのテレビ局の報道部の方」
「仲、よさそうだね」
「…ところで、君は?」
ライバルの方から話しかけてくるというのは予想外で、浅岡は一瞬詰まる。しかし、ここで好きな人をキープできなくて何が男だと、自分を奮い立たせた。この人は…、と立原が説明しようとするのを遮る。
「ところでと言いたいのはこちらもで、カタヒラさん、…ーー涼子になんか用ですか?」
「用っていうか。君がすごく邪魔だな。俺は涼子さんにお付き合いの予約を取ろうとしてるんだよ。いいところで入ってこないで欲しかったな、今返事待ちだったのに」
無意識で涼子、と言えたのに、片平という男の発言で、浅岡は制御が効かなくなった。
「そんな内容なら、涼子に近づかないでいただけますか?今から涼子は俺とデートの予定なんで、ーーー勝手に人の彼女口説くな、お引き取り下さい!」
意外にナチュラルな入りだった。男の方の顔は見えないが、立原は目を大きくして驚いた様子だった。
まだ明確に別れを告げられてはいない。まあ、明確に好きと言われたこともないが。一応まだ浅岡と立原は付き合っているのだ。ここで、正面衝突して当たって砕けろ、精神である。
「悠くんも早かったのね」
「ーーー誰、それ」
しかし、所詮高校生の子供だ。嫉妬がすぐに剥き出しになってしまった。全然かっこよくない。
「ああ、片平さん。うちのテレビ局の報道部の方」
「仲、よさそうだね」
「…ところで、君は?」
ライバルの方から話しかけてくるというのは予想外で、浅岡は一瞬詰まる。しかし、ここで好きな人をキープできなくて何が男だと、自分を奮い立たせた。この人は…、と立原が説明しようとするのを遮る。
「ところでと言いたいのはこちらもで、カタヒラさん、…ーー涼子になんか用ですか?」
「用っていうか。君がすごく邪魔だな。俺は涼子さんにお付き合いの予約を取ろうとしてるんだよ。いいところで入ってこないで欲しかったな、今返事待ちだったのに」
無意識で涼子、と言えたのに、片平という男の発言で、浅岡は制御が効かなくなった。
「そんな内容なら、涼子に近づかないでいただけますか?今から涼子は俺とデートの予定なんで、ーーー勝手に人の彼女口説くな、お引き取り下さい!」