9歳差は、アリですか?
浅岡は、勢いで立原を腕でかばうようにして前に出た。じっと、男と睨み合う。

「だいぶ、お若いようだけど?」

バカにしたように笑う片平さんに苛立つが、自分が子供なのは事実だ。浅岡は負けないように、毅然として見上げる。
俺はお前程背は高くないけどな、涼子さんの事を思う気持ちは大きいんだぞ!なんて臭いセリフは言えないが気迫では負けない。

「若くて何か?」

若いからと言ってこんな男にはバカにされたくない。立原のことどれだけ思ってきたのか知らしめてやろう、俺は涼子さんを6年間片想いしてきたんだぞ、ちょっとやそっとでは諦めれない。

「涼子、行こう。ーーー片平さん、涼子は俺のなので、手出ししないでくださいね」

わざと微笑みながら、牽制球を投げ立原の方は見ずに手首を取り、引っ張った。少しでも早く片平から離れたかった一心で力がこもる。

「悠くん、悠くん」

駅からだいぶ歩いてしまったところで立原から声がかかった。今更はっと気づいてようやく振り向く。
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