9歳差は、アリですか?
勢いでアイスティーを口に含むが、この季節のアイスティーはきつい。真冬にキンキンに冷えた飲み物は心臓に悪かった。ただでさえ精神的ダメージ甚だしいのに。しかし、立原は一気に飲み干した。
名古屋はいいよ。喫茶店がたくさんあるし、一緒に来たかったな。
もしかしたら、そういう展開になっていたかもしれないのに。
「悠くん好き」
口の中で呟く。今頃誰かと付き合っているのだろう。東京に帰ったらやり直せるのだろうか、望みゼロなのに図々しい事は思いつく。
「立原さん…⁉︎」
なんでまた笹山の声が聞こえなくてはいけないのか。腹が立ってきてそのまま机に突っ伏した。
✳︎
はっと気付くと、社宅だった。しかし、自分の部屋ではなかった。慌てて服を確認してほっとする。知らないところだが思い当たらないでもない。
「立原さん起きた?」
やはり、笹山の部屋だった。立原はベットから出て、時計を確認する。良かったまだ日付は変わっていない。
あたしこいつに連れて帰られたんだなとぼんやりする。立原は笹山が嫌いだ。それはただ、浅岡に対する未練の塊なだけで、笹山が何かしたわけではない。
名古屋はいいよ。喫茶店がたくさんあるし、一緒に来たかったな。
もしかしたら、そういう展開になっていたかもしれないのに。
「悠くん好き」
口の中で呟く。今頃誰かと付き合っているのだろう。東京に帰ったらやり直せるのだろうか、望みゼロなのに図々しい事は思いつく。
「立原さん…⁉︎」
なんでまた笹山の声が聞こえなくてはいけないのか。腹が立ってきてそのまま机に突っ伏した。
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はっと気付くと、社宅だった。しかし、自分の部屋ではなかった。慌てて服を確認してほっとする。知らないところだが思い当たらないでもない。
「立原さん起きた?」
やはり、笹山の部屋だった。立原はベットから出て、時計を確認する。良かったまだ日付は変わっていない。
あたしこいつに連れて帰られたんだなとぼんやりする。立原は笹山が嫌いだ。それはただ、浅岡に対する未練の塊なだけで、笹山が何かしたわけではない。