君の体
幼い日

「ねぇ、私"しおん"あんたは?」
「シオン」
「あんたも"しおん"なの?」
「ふん」

2008年 夏
これが僕らの出会い。
まだ4歳だった。

俺が4歳のとき
親の転勤で、この街に
引越して来た。

隣の家は、花がいっぱい
植えてあった。
その隣の家に住んでいたのが
しおんだった。
明るい元気な女の子だ。

「しおーん!」
「愛梨ー!!」
「今日、誰か引越してくるんでしょ?」

「こいつだよ!」
「男の子だあ」
「はじめまして」
「はじめまして、アタシ愛梨!」
「俺はシオン」

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