小さな恋物語


「はい」


望花が照れたようにはにかんでいる。

今この瞬間、俺達は友達から恋人になった。

どこか物足りなく感じるイルミネーションも、これくらいでじゅうぶんだと感じてしまうほど俺は舞い上がっていて。


「海斗のこと好きだよ。だから言ってくれて嬉しい」

「俺こそありがとう」


手を繋いで人混みを歩いて行く。

あと数時間でクリスマスは終わってしまうけど、望花がいるからきっとこれからの俺の毎日はキラキラしている。


「あ!次の角に出来たラーメン屋さん、美味しいらしいよ」

「マジか!でもクリスマスにラーメンて」

「でもさ、ファミレスでさえ激混みだよ」

「ラーメン屋行ってみるか」


望花の毎日もキラキラ輝くように、俺が幸せにしよう。


End







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