初恋の人は人魚×アイドル!?
~ナギ~
「それにしても、なんなの、あのオムライス。まずすぎ」
番組終わり。楽屋からでて廊下を歩きながらそうたずねる。
流石にテレビの前では抑えたが今は顔をつくる必要もない。
特にこの天然爽やかボーイくんは僕の幼馴染みなので余計に気を使わない。
「ん~。美味しくできたと思ったのになあ」
と心底不思議そうにいうものだから呆れて言葉もでてこなくなる。
「まあまあ。そーだ!これから焼肉とかどう?」
とフォローにはいるヨウだが、遠まわしに「口直しに焼肉食べよう」といってるようなものである。
でも、そんなことに天然なソラが気づくわけもなく……
「わあい!焼肉だあ~!」
と子供のようにはしゃぎだす。
「肉か!よし!沢山食うぞ!」
とさっきまでの元気のなかった様子など嘘のようにガッツポーズをするユータ。
「代金はユータ持ちだな」
「だね~」
幼馴染み二人のそんな会話もはしゃぐユータには聞こえていないようだった。
そんな光景に微笑むが、そこであることに気づく。
「ごめん!僕、用事あるから先にかえるね!」
そういって、返事も待たずに駆け出す。
今日はいつもとは違うからーー。
マンションの階段をあがりきって一息つく。自分の家のセキュリティ解除ボタンに触れようとした手がふととまる。
あいつが今僕のうちにいるんだ……。
どうしよう……めちゃくちゃ嬉しい……
~莉音~
ガタンッ
ああ、やっぱり……やっぱりいる。
私は不安をかき消すようにフライパンの持ち手をギュッと握る。
こんな夜中に玄関でゴソゴソしてるとかストーカーだよね、絶対。
ナギだって仮にもスーパーアイドルなんだからストーカーの一人や二人いて当然だもんね。
ガタタッ
やっぱり……私はタタタッとドアにかけてくとドアのぶに手をかけた。
思わず息をのむ。あいてる……
もうそこからは脳内パニックでとりあえず撃退しなきゃ!とドアをあけフライパンを思い切りふりきる。
ゴウゥゥゥン
「………………」
「ナギ……さん?……」
ひきつった笑みでそうたずねるもナギさんはなにも答えずに私の手首をむんずとつかみ家の中にドスドスと入っていく。
「あ……あれ?ナギがストーカー?」
わけが分からず、そうたずねるとナギがバッと振り返る。
「誰が誰のストーカーだ、バカ!」
うわあ、めっちゃキレてる。
「別にナギのことストーカーとはいってないじゃん!そりゃ、フライパンで叩いたのは悪かったけども……」
そういった時、また胸に痛みがはしる。
「うっ」
あまりの痛さに座り込むと
「ちょっ、大丈夫?」
とナギがしゃがみ込んで、「うん。大丈夫」といおうとして顔をあげた私の視線とナギの視線がばっちりあう。
「ぜ、ぜんぜん、平気」
頬が急激に熱くなっていく。
私、目があっただけでなんでこんな……
「部屋……そこ、好きにつかってよ。具合悪いならちゃんと休みなよ」
立ち上がりそういったナギの耳は真っ赤で私の頬はなおも赤くなった。
「それにしても、なんなの、あのオムライス。まずすぎ」
番組終わり。楽屋からでて廊下を歩きながらそうたずねる。
流石にテレビの前では抑えたが今は顔をつくる必要もない。
特にこの天然爽やかボーイくんは僕の幼馴染みなので余計に気を使わない。
「ん~。美味しくできたと思ったのになあ」
と心底不思議そうにいうものだから呆れて言葉もでてこなくなる。
「まあまあ。そーだ!これから焼肉とかどう?」
とフォローにはいるヨウだが、遠まわしに「口直しに焼肉食べよう」といってるようなものである。
でも、そんなことに天然なソラが気づくわけもなく……
「わあい!焼肉だあ~!」
と子供のようにはしゃぎだす。
「肉か!よし!沢山食うぞ!」
とさっきまでの元気のなかった様子など嘘のようにガッツポーズをするユータ。
「代金はユータ持ちだな」
「だね~」
幼馴染み二人のそんな会話もはしゃぐユータには聞こえていないようだった。
そんな光景に微笑むが、そこであることに気づく。
「ごめん!僕、用事あるから先にかえるね!」
そういって、返事も待たずに駆け出す。
今日はいつもとは違うからーー。
マンションの階段をあがりきって一息つく。自分の家のセキュリティ解除ボタンに触れようとした手がふととまる。
あいつが今僕のうちにいるんだ……。
どうしよう……めちゃくちゃ嬉しい……
~莉音~
ガタンッ
ああ、やっぱり……やっぱりいる。
私は不安をかき消すようにフライパンの持ち手をギュッと握る。
こんな夜中に玄関でゴソゴソしてるとかストーカーだよね、絶対。
ナギだって仮にもスーパーアイドルなんだからストーカーの一人や二人いて当然だもんね。
ガタタッ
やっぱり……私はタタタッとドアにかけてくとドアのぶに手をかけた。
思わず息をのむ。あいてる……
もうそこからは脳内パニックでとりあえず撃退しなきゃ!とドアをあけフライパンを思い切りふりきる。
ゴウゥゥゥン
「………………」
「ナギ……さん?……」
ひきつった笑みでそうたずねるもナギさんはなにも答えずに私の手首をむんずとつかみ家の中にドスドスと入っていく。
「あ……あれ?ナギがストーカー?」
わけが分からず、そうたずねるとナギがバッと振り返る。
「誰が誰のストーカーだ、バカ!」
うわあ、めっちゃキレてる。
「別にナギのことストーカーとはいってないじゃん!そりゃ、フライパンで叩いたのは悪かったけども……」
そういった時、また胸に痛みがはしる。
「うっ」
あまりの痛さに座り込むと
「ちょっ、大丈夫?」
とナギがしゃがみ込んで、「うん。大丈夫」といおうとして顔をあげた私の視線とナギの視線がばっちりあう。
「ぜ、ぜんぜん、平気」
頬が急激に熱くなっていく。
私、目があっただけでなんでこんな……
「部屋……そこ、好きにつかってよ。具合悪いならちゃんと休みなよ」
立ち上がりそういったナギの耳は真っ赤で私の頬はなおも赤くなった。