溺愛オフィス
私は再び慌ててしまう。
「あの時はすみませんでした……!」
そうだ。
ちゃんともう一度謝ってお礼を言わなければと思ってたのに、プロジェクトのこで頭がいっぱいになり過ぎてた。
未だヒールがマンホールの穴にハマったまま謝ると、桜庭さんは気にした様子もなく。
「そんな理由ならしょうがないだろ」
そう言った直後、意地悪そうに微笑んで。
「なんなら俺が助けてやろうか?」
「え?」
「俺で良ければいくらでも触ればいい」
「なっ……」
そ、それって!