溺愛オフィス
「ど、どうしたの?」
「……別に? それより、お代わり!」
「は、はいっ」
なんだかイライラしている壮介君に言われるがまま、私はまた呼び出しボタンを押す。
その後、壮介君はハイペースでお酒を飲み……
「壮介君、気をつけてね」
「へーきへーきー。柊奈さんこそ転んで笑いものになるなよー」
駅構内で別れた時には、少し心配になるような足取りでホームへの階段を登って行った。
そんな彼の背中を見送りながら私は苦笑いを浮かべてしまう。
壮介君が無事に
お家に辿り着きますように。