溺愛オフィス


「ご、ごめん。その日は無理」


断ると、更にむっとする壮介君。

そこに桜庭さんが帰って来て。


「……何で日宮はふてくされてるんだ」


桜庭さんは、不機嫌さを隠さず「別に」と答えた壮介君の様子に首を傾げる。


結局、桜庭さんの電話の相手も、壮介君が突然イライラし始めた原因もわからないまま、私たちは仕事を終えて会議室を後にした。









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