溺愛オフィス
美咲は壮介君のこと薦めてたけど、あり得ない。
壮介君に恋なんてしたら、意地悪なこと沢山言われて、ますます恋愛が苦手になりそうだ。
まあ、それでも……
私の父親よりは、マシなのかもしれないけど。
「太ってません! これはこの服のシルエットのせいですっ」
……のはず。
…………
帰ったら体重計に乗ってみよう。
「はいはい。そーいうことにしといてやるよ」
「もう!」
「ほら、柊奈も新人君も、そろそろ休憩時間終わるよー」
いつの間に先に歩いてたのか。
美咲に声をかけられて、私は急ぎ、午後の仕事へと向かうのだった。