二人日和
「月夜…?」



木々に囲まれながら眠ろうとした時、美代の声が聞こえて、振り向いた。



「美代、どーしたの?」



「ちょっと、気分で…」


美代はあたしの隣で寝転んだ。


もうすぐ暗くなろうとする空。


あたしの運命の選択となる…



「美代、生まれ変わったら、ここの守護になりたい…」



「え…」


あたしは無意識に起き上がった。

「昔、死んでしまった父上が言ってた。目には見えないけど、綺麗な森の自然には、守る者がいるんだって、だからあたし、ここが好きだから、守りたいんだ…」



何で…、今言うんだろう…


「美代…、」



そして、背後から何だか気味が悪い気配がした。



『見つけたぞ!!!』



あたしの予想は遥かに超えた。
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