栗色彼女(*番外編14p〜*)
昼休み中庭に来れば、やっぱりあいつ。
栗色の短かった髪はちょーっとだけ伸びてる気もする。
「あ!先輩!!」
にーっと歯を見せて笑う。
あいつなんか変わってくるのかと思えば変わってねぇ、可愛いわ。
「先輩あの、お待たせしました!」
「本当にな。」
「私入学式のとき一目惚れしたんですよ先輩に!もうかっこよくてかっこよくて好きだ!って思ったんですよ!」
「お、おう…」
「あのそれで、まだ、先輩がか、かかか彼女…に、してくれるなら、してください!!!」
「…しょーがねぇ、してやる。」
あぁやっぱり可愛すぎる、今日から彼女ってなんだそれ。
あいつの頭を撫でると、心底嬉しそうに笑った。
その後にちゅーすれば、また真っ赤になって、恥ずかしそうに笑った。
短い栗色の髪を揺らして。