栗色彼女(*番外編14p〜*)
「あ、俺、秋川達也ってい、…います。」
なんでこのタイミングで自己紹介なんだって自分でも思った。
でも俺の名前知ってほしかった。
俺の名前覚えてほしかった。
「うん、知ってる。」
彼女は笑った。
俺…彼女のこと何も知らないけど、多分めっちゃ好きだって思った。
「だって同じ学校だから。」
なぁ恭ちゃん。
多分こうゆーの、運命って言うんだ。
「…全然知らなかった。」
「3年生だからね。」
「…あの……………名前は?」
「ふふふ、美春って言います。」
(絶対俺の彼女にしたい…)