LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


安豊寺は制服のリボンをほどいた。


カッターシャツのボタンを一つ外して、襟の内側に指を差し入れる。


鎖がのぞいた。


細い指が鎖を引くと、ペンダントトップが現れた。


金でも銀でもないメタルに守られた宝珠。夜の中でも、冴え冴えと青い石。



オレの胸で白獣珠が鼓動している。


同じリズムで、青い石の内側に淡い光が脈打っている。



「青獣珠《せいじゅうしゅ》か?」



「そうです。青龍の力を秘めた宝珠、青獣珠です。わたしは青獣珠の預かり手として、傷を癒すチカラを持っています。でも、限界があります。痛みを引き受けられる範囲の傷しか治せません。致死的な傷は、痛すぎて耐えられない」



安豊寺は右手で、自分の左の上腕をつかんだ。


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